当医院で患者さまから寄せられる、よくあるご質問とその回答をご紹介します。
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金属でかぶせてあればムシ歯にならないですか?
そんなことはありません!
外側は金属ですが、内側はご自身の歯です。歯と歯ぐきの隙間からムシ歯になる事がよくあります。“かぶせてあるから安心”ではないのです。こういう場合のムシ歯は、比較的進行が早いのです。
かぶせてある歯は発見もしにくく、痛みが無いことがあります。痛みが無くても、時々チェックしてもらいましょう。-
麻酔が効かないことがある?
- 麻酔が効きにくいことはあっても、効かないことはありません。 重症化したムシ歯で、神経の炎症がひどい場合は麻酔が効きにくく、痛い思いをする事もあります。 手遅れにならないうちに受診してください。何でも、軽いうちのほうが、早く楽に終わります。
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銀歯を入れたけど、冷たいものがしみる。
- ムシ歯が深かった場合や、咬み癖のある方の場合は、銀歯を入れると、冷たいものがしみることが時々あります。 これは金属の方が熱の伝導率が良いためとムシ歯を削ったことにより、神経が一過性の充血をおこしているためです。無理な刺激を加えなければ、2~8週間ほどでおさまります。
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金属アレルギーが口からおこることがあるの?
- 口の中に入れている銀歯から金属アレルギーがおこることはあります。 保険に導入されている金属にも、アレルゲン(アレルギーの原因)となるものが多数含まれています。しかし、全ての人が金属アレルギーになる訳ではありません。 皮膚科で、金属アレルギーがあると言われた方や手や足など、皮膚に気になる湿疹ができてなかなか治らない、と言った方は、一度金属アレルギーの検査をすることをお奨めします。
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歯ぐきかがときどき腫れる
- 歯ぐきの腫れには、大きく2つの原因があります。 1つは歯周病によるもの、もう1つは歯の根に原因がある場合です。 歯周病によるものについては歯周病のページでご覧ください。 歯の根によるものは、ムシ歯が深くて、神経まで感染して腫れたり、歯を強打したことにより神経が死んでしまい、中で腐敗し、ガスがたまって腫れることがあります。
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歯周病は治らない?
- 決して治らない病気ではありません。 重症化して無くなってしまった骨が元にもどったり、やせてしまった歯ぐきが元にもどる事はありませんが、進行を止めて、良い状態を維持していくことはできます。
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歯磨きは1日3回しなければならないの?
- 決して3回磨く必要はありません。 効果的なのは、夜寝る前に時間を長く磨くことです。できれば7分以上! そして、朝も朝食後に3~4分磨く習慣ができていれば、良いと思います。
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ムシ歯と歯周病は生活習慣?
- ムシ歯も歯周病も感染症ですし、生活習慣病でもあります。 ですから、歯を磨くだけでは予防する事はできません。食事と生活習慣をみなおすことも重要です。
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歯石はどうしてできるの?
- 歯石は唾液に含まれるリンやカルシウム成分が固まってできたものです。 歯垢が付いていると、そこへリンやカルシウムが付着して石灰化していったものです。 歯石自体は身体に害は無いのですがそこに細菌がからんでくると歯周病や口臭の原因となります。
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入れ歯でよく物を咬めない。
- 入れ歯を入れてすぐには何でも咬んだり自由におしゃべりする事ができません。 いわゆる、リハビリをしなければなりません。 義足、義手と同じで、義歯も使いこなさなければなりませんし、調整に通院する事は必要です。2~3ヶ月は慣れるまでにかかると思ってください。
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保険と自費の治療はどう違うの?
- 保険の治療は歯科の治療の中ではほんの1部に過ぎません。保険の治療では、使用する材料や方法がある程度制限されています。 その点、保険外の治療は、使用する材料、方法がその人個人の望むものに対応することが可能かも知れません。 また、いろいろな面で可能性が広がると言っても良いかもしれません。
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ムシ歯も歯周病も歯磨きだけで予防できるの?
- 残念ながら完全に予防できる、とは言えません。 歯磨きを念入りに行うことは非常に重要なのですが、100%磨ききれることはなかなかできません。 どうしても、磨き残しになる所がありますので定期的に検査して、プロケアを受ける必要があります。
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歯ブラシだけで歯垢が全部とれないの?
- 毎日のブラッシングは非常に重要なのですが口の中の環境は複雑ですので100%綺麗にする事はなかなか困難です。 特に歯と歯の間や内側の歯ぐきとの境目等はムシ歯や歯周病の多発地帯です。ここは4~6ヶ月に1度は専門的なクリーニングを受けられた方が良いと思います。
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歯が抜けたままではいけないの?
- 歯が抜けたままにしている方が時々いらっしゃいますが、これはあまり良い事ではありません。 特に奥歯の場合は、抜けたところに向かって歯が傾いたり、かみ合わせの歯が伸びてきたり思わぬトラブルの原因になります。 また、片側咬みの原因にもなり、それが元で体の歪みが起こり、頭痛や肩こりなどが起こったりします。