歯には、

生えている場所によって役割があるのです。

 

前歯は哺食といって

物をとらえ噛み切る役目、

人間には発音するためといった役割もあります。

 

そして奥歯は、噛み砕き、すりつぶす。

どちらの歯が抜けても困ります。

 

しかし歯科医師として治療にあたっていると、

この奥歯が抜けたまま、

あるいは前歯が抜けたままといった人が

非常に多いことに驚かされます。

 

そういった人の口の中には、歯の位置バランス、

噛み合わせのバランス、歯ぐきのバランス（色や形）が壊れ、

見るからに不健康そうで顔の明らかな左右非対称があり、

話を聞くと胃腸障害や肩こり、

片頭痛を持っている人が多いように感じます。

 

逆に、全て歯は揃っているのですが、

日常的に歯を食いしばっていて

さらにさらに

堅いものが大好物という方がいますが、

こういった人たちの悩みは、

歯がすり減ってしまって冷たい物がしみたり、

物を噛みきりにくいといったことを言われる方もいますし、

中には

堅い物を食べすぎて自分の歯を噛み割ってこられる方もいます。

 

噛めないのも困りますが、噛みすぎるのも困りものです。

 

すべてはバランス良く、味わって噛むことが大切です。