2022.09.16
新しい義歯が合わずに、「痛くて食べられない!」とおっしゃる患者さんがいらっしゃいますが、
まず、新しい義歯では必ず調整を必要とします。
2、3回から、人によっては十数回調整を繰り返さなければならないこともあります。
口腔内は粘膜です。その上に固い義歯がのっているわけですから、初め痛くなくても食べているうちに何百回と噛んでいると、当たりの小さな部分も少しずつ痛くなることがあります。
また、義歯といえどもこれが道具です。義手や義足と同じでリハビリを必要とします。
初めから堅いものをバリバリ噛んだり、無理な噛み方をしては、痛くない所も痛くなってしまいます。
まずは柔らかいものでゆっくりと時間をかけて少しずつ慣らしてゆくことが大切です。
使う方も、使いこなさなければ道具としての意味がありません。
焦らずに調整に通院することも大切です。
そして、「義歯はいつもつけたまま外したことがないです。」とおっしゃる方もいますが、
せめて夜の間は外してください。
というのも、義歯をつけたままにしておくとその内側で口の中のたくさんの細菌たちが爆発的な増殖をして、口の中の粘膜が赤くただれたり、義歯がとても臭くなったりします。
つまり、衛生的によくありません。入れ歯洗浄剤など使うと汚れも落ちて臭いもとれます。
定期的な義歯のチェックと、毎日のお手入れで快適な状態を保ちましょう!