2024.01.18
聞いたことある方もいらっしゃると思いますが、
酸蝕症についてです。
40歳以上の方で、歯の噛み合わせ部分がデコボコで、
「物が詰まるので埋めて欲しい」と来院される患者様が時々いらっしゃいます。
よく見ると、歯の外側の一番堅いエナメル質が侵食されたようで、さらに象牙質が溶かされたように穴が空いているように見えます。
これが、むし歯ではなくいわゆる酸蝕症です。
患者様にお話を伺うと、梅干しを毎日食べていたり、柑橘類や酢の物を毎日食べている方がほとんどです。
梅干しやレモンは、PH(酸性かアルカリ性かを表す尺度。7が真ん中で、小さいと酸性、大きいとアルカリ性となる)が2~3あり、強い酸性です。
エナメル質はPH5.5以下で安易に溶けてしまいます。
毎日食べていると歯の方が凹むように溶けてしまい要注意です。
健康には良いのですが、歯には良くありません。
梅干しや柑橘類を食べた後は、お茶やお水を飲んで口の中の酸性度をリセットしてください。